観測計画 概要
HISUIでは、限られた観測リソースで、様々なユーザからの観測要求を最大限に満たすように、観測計画を立案します。
また観測データの処理が行われた後に、その雲量や画質等を評価し、再観測が必要と判断された場合には、次の機会に観測を行うように観測計画を調整します。
観測スケジュール
観測スケジュールは、長期観測シミュレーションで定められた運用方針や機器制約等に基づき、スケジューラと呼ばれるソフトウェアにより数日毎に自動作成し、センサに送信されます。さらに観測されたデータに対しデータ処理の過程で被雲状況や画質の評価を行い、良好なデータが取得されたと判断された地域については、その後の観測対象から外されます。一方良好なデータが取得されなかった地域については、次の機会で観測するように設定されます。
観測スケジュール作成時に考慮される事項
- ユーザからの観測要求とその優先度
- 太陽高度、季節、晴天率、サングリント (水面のみ)
- 軌道あたりの観測可能時間、1日あたりのデータダウンリンク量
- 過去の観測実績
観測計画立案フロー
長期観測シミュレーションによって定められた長期観測計画に基づいて、スケジューラが観測スケジュールを作成します。
また観測データ処理後に品質を確認し、良好なデータが得られなかった地域については再観測をスケジューリングします。
全球晴天率
スケジューラは全球晴天率データをもとに、雲無し画像を取得できる確率を出来るだけ高めた観測計画を立案します。