校正検証
HISUIの校正とデータ補正処理の流れ
打ち上げ前に地上試験で測定したデータおよび打ち上げ後に内部光源や地上を観測したデータを総合的に解析した結果を、校正情報(機上補正テーブル・ラジオメトリックDB・ジオメトリックDB)として整備し、プロダクト処理においてはこれら校正情報等を参照してデータを補正しています。
HISUIの校正情報
HISUIのL1プロダクトの品質は、参照するラジオメトリックDBあるいはジオメトリックDBのバージョンにより異なります。プロダクトのメタデータに記載されているバージョンと、以下の品質情報とを参考にご確認ください。概ね最新のバージョンを参照して処理することにより品質が改善しますが、一部に品質が改善されないケースもありますので、ご注意ください。
ラジオメトリックDBバージョン (リリース日) |
仕様の中心波長からのずれ | スマイル *1 | 輝度の画素間偏差に関する品質情報 |
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HSHRDB_20220625170000_301_001*4 (2023/08/03) | 調査中 | VNIR:極小 SWIR:<2nm (詳細調査中) |
VNIRの比較的輝度が低い領域において、クロストラック方向に向かって、画素の輝度の偏差(縦縞)が見られる。(詳細調査中) |
HSHRDB_20220330080000_301_001*4 (2023/08/03) | |||
HSHRDB_20210927000000_301_003 (2023/08/03) | 調査中 | VNIR:極小 SWIR:極小 一部期間で *3 SWIR:<2nm |
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HSHRDB_20210524000000_301_003 (2023/08/03) | 調査中 |
VNIR:+0.2~+1.7nm SWIR:+2.8~+7.1nm |
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HSHRDB_20201023000000_301_003 (2023/08/03) | |||
ラジオメトリックDBバージョン(旧) (リリース日) |
仕様の中心波長からのずれ | スマイル*1 | 輝度の画素間偏差に関する品質情報 |
HSHRDB_20210927000000_300_002 (2022/08/03) | 調査中 | VNIR:極小 SWIR:<2nm *3 |
VNIRの比較的輝度が低い領域において、クロストラック方向に向かって、画素の輝度の偏差(縦縞)が見られる。(詳細調査中) SWIRにセンサ温度に依存するオフセットが残存する。 |
HSHRDB_20210524000000_300_002 (2022/08/03) | 調査中 | VNIR:+0.2~+1.7nm SWIR:+2.8~+7.1nm |
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HSHRDB_20201023000000_300_002 (2022/08/03) | |||
HSHRDB_20210927000000_200_001 (2021/10/20) | 調査中 | VNIR:極小 SWIR:<2nm *3 |
クロストラック方向に向かって、画素の輝度の偏差(縦縞)が見られる。全体的に反射率換算0.1%程度のレベルであるが、一部の画素で高いレベルになっている。 アロングトラック方向に向かって(偶数ライン/奇数ラインの)画素の輝度の偏差(横縞)が見られる。特定の画素では顕著である。 |
HSHRDB_20210524000000_200_001 (2021/10/20) | 調査中 | VNIR:+0.2~+1.7nm SWIR:+2.8~+7.1nm |
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HSHRDB_20201023000000_200_001 (2021/10/20) |
*1 スマイル:クロストラック方向に向かって波長が遷移的に変化している現象
*3 2022/09/30~2023/01/04の期間においてSWIRに2nm未満のスマイルが確認されている
*4 2022/03/30および2022/06/25にセンサの性能が変化したため新たなバージョンを追加
ジオメトリックDBバージョン (リリース日) |
キーストーン *2 | 位置情報に関する品質情報 | ||
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HSHGDB_20191205000000_202_003 (2023/03/24) | 極小(<0.05pixel) | 通常のケースにおいては200m以内の誤差。 雲・砂漠・海域等の均質な画像の場合は、最大で1秒(アロングトラック方向に約7km)程度の誤差が生じる可能性がある。(詳細調査中) |
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HSHGDB_20191205000000_201_002 (2022/02/28) | 極小(<0.1pixel) | |||
HSHGDB_20191205000000_200_001 (2021/12/16) | VNIR:-0.2~+0.4pixel SWIR:-0.7~+0.5pixel |
*2 キーストーン:波長方向に向かってクロストラック方向の位置が遷移的に変化している現象