プロダクト情報

HISUIセンサで得られた生データはユーザが使用するのに適していません。
そのため、センサが取得した生データを処理し、ユーザが使用できるフォーマットに整形したプロダクトを生産します。

プロダクト種別

HISUIプロジェクトでは、センサが取得したデータの波長・輝度・幾何学的位置を補正し、ユーザが使用できるフォーマットに整形したプロダクトを生産します。

基本となるレベル1プロダクトにおいては、1A、1R、1Gと3段階に分けて順次必要な補正処理を実施しています。
ユーザには基本的に、全ての補正処理が施されたレベル1Gプロダクトを提供することになります。

また研究プロダクトとして、レベル2プロダクトを計画しており、こちらは地球大気による放射輝度への影響を補正し、地表対象物の反射率に変換し、地表対象物の同定や様々な物理量への変換に役立ちます。

プロダクト 解説
レベル1A 相対的な輝度補正、スマイル補正、シーンカットしたデータ。
レベル1R L1Aに対して、放射量補正し、大気上端の放射輝度(ラジアンス)に変換したデータ。
レベル1G L1Rに対して、幾何補正・オルソ補正したデータ。望遠鏡間、視差、キーストーンの幾何補正を含む。
(GeoTIFFフォーマット)
レベル2G
(Science)
L1Gに対して、大気補正し、地表面反射率に変換したデータ

レベル1プロダクト

HISUIのセンサ出力データ(生データ)は、光学系の収差やミスアライメントから生じる、キーストーンやスマイルと呼ばれるデータの歪みが存在します。

これをデータ処理によって補正し、輝度・波長・幾何学的位置の品質が管理されているレベル1Gプロダクトを生産し、ユーザに提供します。

レベル1Gプロダクトはハイパースペクトル画像データ(GeoTIFF)を含んだデータセットになっています。詳細はレベル1プロダクトフォーマット説明書に記載しています。

レベル2プロダクト (研究プロダクト)

HISUIの利用を拡大するためには、地球表面上の反射特性の情報をユーザに提供することが重要となります。 光学センサは太陽光の地球からの反射光を捉えているため、大気の影響を受けています。

そのため、その大気のゆらぎの影響を推定し、精度よく地表面反射率を見積もる事がレベル2処理の役割となります。 この地表面反射率を解析することにより、資源探査に役立つ物質同定や土地被覆分類、炭素循環に関わるバイオマス量といった物理量の推定精度が上がります。